無料MAツールを比較|できること・導入事例・メリットデメリット

予算の関係上、無料で使えるMAツールを探している
MAツールを使うのが初めてなので、まずは無料で試験導入してみたい

MA(マーケティングオートメーション)ツールの導入を考えているけど、予算の関係から有料ツールは難しいので、無料のMAツールを検討しているという人もいるでしょう。
また、社内稟議を通すためにも、まずは無料で使えるツールを試験導入してから本格導入したいと考えている方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、無料で使えるMAツールや、無料トライアルがあるMAツールを詳しく紹介します。

実際に使ってみた企業のリアルな評判もあわせて掲載していますので、無料MAツールの導入を検討している方はぜひ参考にしてください。

【利用期限なし】無料プランがあるMAツールを紹介

MAツールの導入でネックになるのがコスト。MAツールは、初期費用に加えてランニングコストがかかることが一般的です。しかし実は、MAツールの中には無料プランを備えた製品もあります。

無料トライアルではないので、無料で利用期間の制限なく使い続けることができます。無料なので機能制限はありますが、必要な機能が無料プランの範囲内で満たされていれば、導入を検討してみる価値はあるでしょう。

ただし「その製品のもっとも魅力的な機能に、あえて制限が設けられている」という場合もあります。導入直前になって、実は目的の機能が使えなかった、ということがないようによく確認しておきましょう。

無料プランを備えた3つの製品をピックアップしましたので、それぞれの特徴や強みなどを紹介します。

自社サイト訪問ユーザーのデータが丸わかり「BowNow」

BowNowキャプチャ
出典:「BowNow」公式サイト https://bow-now.jp/
公式サイト:https://bow-now.jp/
運営会社:クラウドサーカス株式会社

BowNow(バウナウ)の特徴・強み

  • ABMテンプレート機能により営業活動を効率化
  • アクティブなリードにすばやくアプローチできる
  • 顧客の行動分析をすることでマーケティング戦略を立てやすい

BowNowの強みの1つが「ABMテンプレート機能」です。ABM(アカウント・ベスト・マーケティング)とは「自社にとって価値の高い顧客を選別し、顧客に合わせた最適なアプローチする」という概念のこと。このABMの考え方と、約4000社の導入実績で得たデータと組み合わせて、BowNowが独自設計したシナリオテンプレートが「ABMテンプレート機能」です

MAツールではなかなか使いこなしが難しい「シナリオ作成・設計」や「スコアリング機能」を少ない工程で効率的に運用可能。アクティブな動きを見せている潜在顧客(リード)を把握し、確実なアプローチに繋げられるようになります。

また、取得した行動ログには、BowNowが保持する約15万件のIPデータを基に企業名や企業属性が自動で付加されるので「特定の企業から何人がアクセスしているか」「その企業からの閲覧がどのページに集中しているか」といった具体的なユーザーの行動分析までできます。こうして得た情報は、ダッシュボードに一覧表やグラフなどの形で表示されるので、より精度の高いマーケティング戦略を立てられるでしょう。

BowNow無料プランの機能制限

  • メール送信機能がない
  • ユーザーログ、企業ログの保存期限が1ヶ月に限定される
  • フォームが1種類しか作成できない
  • 有人サポートが受けられない

無料プランや有料のエントリープランでネックになるのが、メール配信機能がない点です。顧客への直接的なアプローチするには、ほかのツールを使うなど手段が限られてしまいます。

また、無料プランは取得した行動ログの蓄積にも制限があり、有料プランでは2年間ですが、無料プランでは1ヶ月分となっています。登録できるサイトドメイン数も1ドメインのみで、資料ダウンロード用や問い合わせ用などに使えるフォームも1種類です。また、導入・運用に関する有人サポートが利用できません。

ただし、無料プランと、もっとも低価格のエントリープランとでは、行動ログ保存期間に違いがあるものの、機能面にはほぼ差がありません。「ABMテンプレート機能」も無料プランから試用することができます。メール配信機能を利用するには、有料のライトプラン以上を利用する必要があります。

BowNow 無料プランと有料プランの比較

 無料プラン有料プラン(ライトプラン以上)
リード数1000件1000〜5000件
PV数〜5万件〜5万件
企業ログ1ヶ月制限なし
ユーザーログ1ヶ月制限なし
メール配信制限なし
フォーム作成1フォームまで制限なし
登録ドメイン数 1ドメイン制限なし
ファイル登録100MB1GB
Cookie取得一覧表示
CRM連携

BowNow 有料プランの料金

 エントリーライトスタンダード
月額利用料5500円~2万2000円~3万3000円~
※すべて税込価格

【導入企業の評判】

A社(IT・サービス業/従業員数:約150名)

BowNowの無料プランはメール配信ができないので、ほかのMAツールと併用しています。企業ログ、ユーザーログが1ヶ月間は残るので、自社サイトに訪問するユーザーはどんな層が多く、どんな傾向があるかなどの調査目的に限定して使っています。

リード数の制限なし「SalesAutopilot」

出典:「SalesAutopilot」公式サイト https://www.salesautopilot.com/
公式サイト:https://www.salesautopilot.com/
運営会社:SalesAutopilot Kft.

SalesAutopilotの特徴・強み

  • リード数(見込み顧客の登録数)が無制限でメールマーケティング機能が充実
  • 顧客のアクションに応じて作業を自動化
  • Eコマースと連携できる

SalesAutopilotは、メールマーケティングに力を入れたい企業向けのMAツールです。メールやニュースレターのテンプレート作成や、配信スケジュール・条件付きメール送信の設定など、メールマーケティング向けの機能が充実しています

さらに「マーケティングロボットパイロット」の機能により、ユーザーが資料をダウンロードしたり、フォームに入力したりといったアクションによって新規ユーザー情報を自動的にリーディングリストに追加可能。既存ユーザーが新たにアクションをすれば、自動的に既存リストをアップデートして管理者画面に提示してくれます。これにより、次に取るべきアクションプランを効率的に管理できるようになるでしょう。

ただしSalesAutopilotはハンガリー発のツールで、現在(2021年9月)日本語版がリリースされていない点は注意。対応言語は、英語またはハンガリー語となります。

SalesAutopilot 無料プランの機能制限

  • メール配信は400通/月が上限
  • フォーム利用や行動トラッキングができない

無料プランで最もネックになるのは、メール配信数が「1ヶ月に400通まで」という点でしょう。このため膨大なメール配信が必要になるBtoCマーケティングには向いていません。また、サイト訪問ユーザーのトラッキングといった顧客分析機能は有料プランだけの機能となります。

ただし、登録できるリード数自体には無料プランでも制限がないのは大きなメリット。多くのMAツールはリード数に制限がかかるため、これは大きなアドバンテージです。さらに、CRM連携やリード管理機能にも制限なく使えるのも魅力。無料プランでCRM連携まで行える製品は非常に珍しく、自社で運用しているCRMとスムーズにデータ連携できれば、顧客の獲得と維持に大きく役立つツールになるでしょう。

SalesAutopilot 無料プランと有料プランの比較

 無料プラン有料プラン
リード数制限なし制限なし
メール配信400メール/月制限なし
フォーム作成制限なし
CRM連携

SalesAutopilot 有料プランの料金
(送信リストのメールアドレスが3500~5000件の場合)

 Email
Marketing
AutomationeCommerce
and CRM
All in!
月額料金41ドル59ドル77ドル95ドル
メールマーケティング
メール自動配信
Eコマース対応― 
アフィリエイト対応― ― ― 
※価格は米ドル表記
※すべて税抜価格
※月額料金はリスト登録メールアドレス件数の規模に応じて変動

スモールスタートにおすすめ「Hubspot Marketing Hub」

Hubspot Marketing Hubキャプチャ
出典:「Hubspot」公式サイト https://www.hubspot.jp/products/marketing
公式サイト:https://www.hubspot.jp/products/marketing
運営会社:HubSpot, Inc.

Hubspot Marketing Hubの特徴・強み

  • ブログ、SNS、広告などを駆使して集客できる
  • ランディングページやブログなどのコンテンツ構築ができる
  • CRMを軸とした外部システムとの連携ができる

マーケティングの根幹である「集客」に力点を置いているMAツールです。ランディングページやブログ、フォームなどゼロからコンテンツを構築できる機能が充実しているだけではなく、CRM連携のほか、営業支援ツールやカスタマーサポート支援ツールとの連携も可能です

また、Webチャット機能やソーシャルメディア管理機能など、顧客と直接コミュニケーションをとるのに利便性の高い機能がそろっています。

「コンテンツ作成機能」と「顧客とのコミュニケーション」を重視する、ベンチャー企業のようなスタートアップ向きMAツールといえます。

なお米国発のツールですが、日本語にも完全対応。日本オフィスを拠点に日本語サポートを提供されているので、導入・運用で困ったときも安心です。

Hubspot Marketing Hub 無料プランの機能制限

  • LP作成数やメール配信数に上限がある
  • フォームや配信メールに『HubSpot』のロゴが入る
  • データ分析やシナリオ設計、アプローチの自動化ができない

無料プランでは、ランディングページ(LP)の作成数は「月に20件まで」、メール配信数が「月に2000件まで」と制限されています。膨大なLPやメール配信が必要になるBtoCでの利用では不足ですが、BtoBでの利用であれば充分な数といえるでしょう。ただし、無料プランでは配信メールやフォームに「HubSpot」のロゴが入ってしまう点は注意。ロゴを外すには、有料プランの契約が必要になります。

また、無料プランではリードの情報そのものは取得可能ですが、そこから一歩踏み込んだ分析やシナリオ設計、アプローチの自動化といった機能は使うことができません。

ただし、多くのMAツールでは制限されやすいCRM機能は無料プランでも使用可能です。このため、「あらゆる機能を試しながら確認していきたい」というスタートアップ企業に向いているといえます。

Hubspot Marketing Hub 無料プランと有料プランの比較

無料プラン有料プラン
LP作成20件/月制限なし
メール配信2000メール/月(ロゴ入り)制限なし(ロゴなし)
フォーム作成制限なし(ロゴ入り)制限なし(ロゴなし)
Webチャット可能(ロゴ入り)可能(ロゴなし)
広告管理FacebookGoogle
LinkedInInstagram
FacebookGoogle
LinkedInInstagram
CRM連携HubSpot CRMHubSpot CRM
Salesforce

Hubspot Marketing Hub 有料プランの料金

 StarterProfessionalEnterprise
1ヶ月あたりの利用料金
(年間契約)
5940円~10万5600円~42万2400円~
※すべて税込価格

【導入企業の評判】

株式会社キュービック(web広告/従業員数:約300名)

一部のチームにHubSpotを導入しています。最初は無料プランでの契約を行いましたが、無料プランではフォームなどに「HubSpot」のロゴが入ってしまうので、自社サイトに反映するには抵抗がありました。なので無料プランは使用感や何ができるのかを確かめるために利用し、今では有料プランを契約しています。

<配信メールにロゴが入る例>

HubSpotキャプチャ

<フォームにロゴが入る例>

HubSpotキャプチャ

【利用期限あり】無料トライアルを実施している有料MAツールの紹介

有料MAツールを導入するにあたっては「本当にコスト以上の成果がでるのか?」という点はとても気になりますよね。「高い料金を支払って導入したのに使えなかった」ではすまされません。

なので、いきなり契約するのではなく、まずは使用感を確かめられるようにとMAツールの中には、無料トライアル版を用意しているものも多くあります。

ただし、あくまで無料トライアルなので「試用期間」と「一部機能」に制限がかかります。試用期間はおよそ20~30日間なので、気になる製品が複数ある場合は同時に試して、使いやすかったものを本格導入しましょう。

それでは、無料トライアルが使える製品とそれぞれの制限内容について詳しく紹介します。

<無料トライアル可能な製品の比較>

 MAJINList FinderSATORIMarkefan
トライアル期間30日20日30日要問い合わせ
トライアルで使えない機能・サービス・Webプッシュ通知機能
・LINE連携機能
・企業属性付与機能
・名刺データ化代行サービス
・サポートセンター利用要問い合わせ
機能・容量制限なしなし・実名カスタマー登録100件まで
・匿名カスタマー登録1万件まで
・メール配信数1000件/月まで
要問い合わせ
有料プランへの自動切り替えなしなしなし要問い合わせ

用途に合わせた専用プランを持つ「MAJIN」

MAJINキャプチャ
出典:「MAJIN」公式サイト https://ma-jin.jp/
公式サイト:https://ma-jin.jp/
運営会社:株式会社ジーニー

MAJINの特徴・強み

  • BtoB向け、BtoC向けそれぞれに特化したプランがある
  • 多様な配信チャネルを利用して集客できる
  • リード、顧客の発掘から営業までツール内で展開できる

MAJINの特徴ともいえるのが「BtoB向け」や「BtoC向け」といった、用途に合わせた専用プランがあることです。マーケティングといっても、企業を対象にしたBtoBと、個人客を対象にしたBtoCでは重視する機能が異なります。

BtoB向けプランは、一度契約が切れた取引相手への再アプローチや、顧客の特定アクションを営業担当者へ自動通知してくれるなど、営業活動ををサポートする機能が充実。

一方のBtoC向けプランは「メール・SMS・ポップアップ・プッシュ通知」の4種類の方法で情報配信が可能。顧客の反応に合わせ配信方法や内容を使い分けることで、多様なチャネルから顧客一人ひとりにアプローチできる仕組みを提供しています。

また「BtoB向け」「BtoC向け」以外にも、「アプリ事業者向けプラン」や「Webサイト運営者向けのプラン」があり、業態に合わせた細かい製品ラインアップになっています。

MAJIN 無料トライアルの機能制限

  • 試用期間:30日間
  • Webプッシュ通知ができない
  • LINE連携ができない

トライアル期間は30日と比較的長く、ほとんど機能制限がありません。ただし、MAJINの特徴の1つであるLINE連携は、無料トライアルでは試用することができない点は注意しましょう。

MAJIN 有料プランの料金

 スタンダードプランBtoB MAJINBtoC MAJINApp MAJIN
(アプリ事業者向け)
Push MAJIN
(Webサイト運営者向け)
初期費用要問い合わせ11万円11万円11万円5万5000円
月額利用料11万円~11万円~11万円~5万5000円~5万5000円~
※すべて税込価格

BtoB企業に特化した「List Finder」

List Finderキャプチャ
出典:「List Finder」公式サイト https://promote.list-finder.jp/
公式サイト:https://promote.list-finder.jp/
運営会社:株式会社Innovation & Co.

List Finderの特徴・強み

  • BtoB企業に特化したMAツール
  • 名刺データ化代行と企業属性の付与機能
  • 導入コストが比較的安い

List Finderは、BtoB企業に特化したMAツールです。

BtoBビジネスでは、自社に蓄積されている情報や埋もれている情報を資産として有効活用することが重要。特に重要な情報リソースである名刺のデータ化サービスがあるのは、List Finderの魅力です。

さらに、潜在顧客(リード)のリストに企業属性を付与する機能も備わっています。名刺には記載されていないその企業の従業員規模や売上データ、自社サイトへの訪問履歴から取得した新たなデータなどが自動的に付加され、より詳細なマーケティング分析に活用できます。なお、企業属性情報はList Finderが2ヶ月に1度最新の状態に自動更新されます。

コストの面でも、一般的なMAツールの導入コストは15万~30万円ほどですが、List Finderは10万円ほど。初期費用が比較的低額に抑えられるのもList Finderの強みです。

List Finder、MAJIN、SATORIの料金比較

サービスList FinderMAJIN SATORI
初期費用11万円要問い合わせ30万3000円
月額利用料4万3780円~10万1000円~16万2800円~
※すべて税込価格

List Finder 無料トライアルの機能制限

  • 試用期間:20日間
  • 名刺データ化代行が利用できない
  • 企業属性の付与機能

無料トライアルでは、名刺データ化サービスと企業属性付与サービスが利用できません。

ただ、企業向けの定番名刺管理サービス「Sansan」とAPI連携可能なので、Sansanをすでに利用しているなら影響は少ないでしょう。

List Finder 有料プランの料金

 ライトスタンダードプレミアム
初期費用11万円11万円11万円
月額利用料4万3780円~6万5780円~8万7780円~
※すべて税込価格

(3) 匿名ユーザーにもアプローチできる「SATORI」

SATORIキャプチャ
出典:「SATORI」公式サイト https://satori.marketing/
公式サイト:https://satori.marketing/
運営会社:SATORI株式会社

SATORIの特徴・強み

  • シンプルなU.I.とダッシュボードで使いやすい
  • 匿名のユーザーにもアプローチできる
  • サポート体制が充実

SATORIの大きな強みといえるのが、実名ユーザーだけではなく、匿名のリードにアプローチできる機能があることです。BtoB、BtoCに関わらず、匿名リードは実名リードより絶対数がはるかに多いため、匿名リードの獲得は顧客獲得に向けた有望な施策です。

また、画面はシンプルに設計されているので、ツール操作に不安がある人でも直感的に操作できるでしょう。データベースの設計や導入作業が不要なので、導入後すぐに運用を始められるのもメリットです。

オンラインサポートはもちろん、セミナー動画の配信やユーザー会の開催、運用支援など手厚いサポートにも定評があるMAツールです。

SATORI 無料トライアルの機能制限

  • 試用期間:30日間
  • 実名リード登録は100件まで
  • 匿名リード登録は1万件まで
  • メール送信数は1000件/月まで
  • サポートセンターの利用ができない

無料トライアル中にネックになるのは、実名・匿名リードの登録件数、メール送信数に上限が設けられている点です。

ただし、収集したデータ自体はトライアル期間中サーバーに蓄積されてはいますが、本格導入後は読み取りや確認ができます。

SATORI 有料プランの料金

初期費用33万円
月額利用料16万2800円~
※すべて税込価格

無料で使えるMAツールの特徴とは?有料プランとの比較

MAツールの有料プランと無料プランを比較すれば、当然ながら有料プランの方が機能は充実しています。

そのため、無料プランと有料プランとでは、使い勝手にどうしても差が出てしまいます。具体的に、どのような差が出るのでしょうか?

MAツールの機能の比較

MAツールには、おもに以下の4つが基本的な機能となります。

【MAツールの基本的な4つの機能】

  1. 見込み顧客(リード)の情報の管理
  2. メール配信
  3. 見込み度の自動判別
  4. メールやLPなどのコンテンツ作成機能

しかし、無料プランでは一部の機能が使えない、または制限がかかることがあります。

それぞれはどんな機能なのか。また、無料プランの場合、どのように制限がかかることが多いのかも含めて解説します。

1.見込み顧客(リード)の情報の管理

見込み客顧客の情報を登録・管理します。登録できる顧客情報は、企業名、顧客名、メールアドレス、住所、電話番号、問い合わせや購入履歴、アンケート回答内容など。これにより、顧客のタイプやニーズに応じたマーケティングが行えます。

【無料プランでの制限】

  • リード登録上限数
  • PV数の上限
  • 登録できるファイル容量  など

2.メール配信

見込み顧客(リード)に関して、自社サイトの閲覧行動やプッシュ通知への反応などから、半自動的に販促メールなどを配信する機能です。例えば、購入履歴のある顧客には再購入を促すメール、購入履歴のない顧客にはおすすめ商品の紹介、といったようにユーザーに合わせたアプローチが可能です。

【無料プランでの制限】

  • メール配信機能が使用できない
  • メール配信数に上限がある   など

3.見込み度の自動判別

メールの開封状況やアクションなどから、顧客が自社製品にどれくらい興味を持っているのか(購買意欲の高さ)をスコアリングして自動判別する機能です。数値化された見込み度にしたがって、アプローチすべき顧客を洗い出せるので、マーケティングの効率化と質の向上が期待できます。

【無料プランでの制限】

  • 解析ツールが使用できない
  • 取得データの保存期間に上限がある  など

4.メールやLPなどのコンテンツ作成機能

問い合わせフォームのほか、メールやメルマガ、LPやブログなど、リードとコンタクトするための各種コンテンツ作成をサポートする機能です。問い合わせフォームで得られた情報は、そのままMAツールに自動的に登録されるのでマーケティング業務にすぐに活用できます。

【無料プランでの制限】

  • フォームの設置の上限数
  • LPの作成数に上限がある
  • メルマガ配信数に上限がある
  • ユーザーサポートがない   など

有料プランとの差が出る3つのポイント

有料プランと無料プランとでは、機能制限がある分、実際のマーケティング効果としても差が出てしまうことが考えられます。

特に、次の3つのポイントを重視するのであれば、無料プランよりも有料プランの導入した方がよいといえます。

【有料プランとの差が出る3つのポイント】

  1. ユーザーへのアプローチの仕組みと充実度
  2. 自動化の精度
  3. 導入・運用サポートの有無

1.ユーザーへのアプローチの仕組みと充実度

見込み度の高いリードを選び出して、集中してアプローチするための仕組みは、有料プランがはるかに充実しています。メールなど、アプローチの手段自体には無料版と大きな違いはありませんが、マーケティング戦略や成約率には大きな差が出てしまうでしょう。

2.自動化の精度

MAツールは、収集データを解析して、各顧客に合わせた情報を自動で配信してくれます。有料プランではこの自動機能も充実しており、またグレードが高いプランほど、精度の高い自動機能を使用可能です。自動配信の質が高いほど手作業を減らし、企業全体のコスト削減につながるので、この機能は重要な検討軸となります。

3.導入・運用サポートの有無

無料ツールでは、ほとんどの製品にサポートサービスがありません。そのため、担当者は自力でマーケティングに関する知識や、ITツールを使いこなすスキルを身につけておく必要があります。上手に運用するためにも、運用に不安がある人は有料プランで導入し、ユーザーサポートを受けた方が確実です。

無料で使えるMAツールを導入するメリットとデメリット

無料で使えるMAツールは、使い勝手の面で有料には及びません。しかし、導入することでどのようなメリットがあるのでしょか?

これまで解説したとおり、無料で使えるMAツールと一口にいっても「無料プラン」と「有料プランの無料トライアル」がありますので、それぞれのメリットとデメリットについて、順に解説いたします。

無料プランを利用するメリット

無料プランのメリット大きくは次の2点です。

  • 無料トライアルと異なり利用日数の制限がない
  • 無料で使うことができる

MAツールで導入でネックとなるのが、やはり導入やランニングにかかるコスト。MAツールの費用に関しては、次のような声が上がっています。

【導入企業の評判】

C社(飲食店ECサイト運営/従業員数:約300名)

Marketo Engageを導入していますが、400万円前後の初期費用がかかりました。海外のツールでしたが、利用料が毎年上がり、ランニングコストがふくらむ一方でした。

MAツールは、ほかのSaaSと比べても導入費用やランニングコストがかかってしまうツールです。このため、有料のMAツールを導入後、想定以上にコストが負担に感じることもあるようです。この点、無料プランのMAツールはコストがかからないので、こうした心配はいりません。

ただし一方で、次のような声もあります。

【導入企業の評判】

D 社(エネルギー関連/従業員数:約400名)

SATORIを導入し、月額料金は20万円ほどでした。月10万前後の製品を利用している同業他社もあったので、初めは高いなと感じました。しかし、多彩な手段や自動で見込み客とのコミュニケーションを行えることを念頭に置くと、必ずしも高いとばかりはいえないと今は感じています。他社より若干高い金額も、人件費に置き換えれば相当なコストになるはず。さらにサポートも充実していることから、現時点で価格については納得しています

当初はMAツールの利用料を「高額だ」と感じる企業も少なくありませんが、コストに見合うだけのマーケティング効果が得られれば、費用対効果の面で、結果的に満足度が高まることもあるのです。

無料プランを利用するデメリット

無料プランのデメリットはおもに次の3点があります。

  • 十分なマーケティング活動ができない
  • 初めてMAツールを導入する場合、使いこなしが難しい可能性がある
  • 運用中に無料プランの提供が終了してしまう可能性がある

十分なマーケティング活動ができない

メール配信数や顧客分析機能に制限があるため、期待したほどにはマーケティングの成果が上がらない場合があります。もちろん、機能制限の範囲内で目的に合った使い方ができるなら、この点は特に問題ないでしょう。

初めてMAツールを導入する場合、使いこなしが難しい可能性がある

「使い方でわからない点があるが、無料プランではサポートが提供されない」という状況では、いくら無料で使えたとしても存在意義のないツールになります。導入のための苦労も水の泡となってしまうでしょう。

運用中に無料プランの提供が終了してしまう可能性がある

「Mautic」と「Leadius」という2つのツールは、かつて無料プランを提供していた海外発のМAツールです。しかし、「Mautic」は2018年12月、「Leadius」は2019年3月に無料プランの提供を終了しています。無料プランでは、無料プラン自体の提供が前置きなしに終了する可能があるのです。

有料プランの無料トライアルを試すメリット

次に、無料トライアルを利用するメリットについて解説します。

おもなメリットは、以下のとおりです。

  • 自社に合っているツールか確かめられる
  • 複数の製品を使って比較できる

MAツールを導入する前に、やはり気になるのが「本当に使えるツールなのか?」ということでしょう。運用コストに見合うだけの成果が見込めなければ、高額なツールを入れても意味がありません。

無料トライアルにより実際に運用してみることで「自社が求めている機能があるか」「ツールは使いやすいのか」そして「それらのパフォーマンスが期待どおりか」について確かな感触を得ることができます。

有料プランの無料トライアルを試すデメリット

次に、無料トライアル版を使うデメリットについてです。

  • 利用できる期間が短いため、費用対効果をつかみにくい
  • 一部の制限される機能については、確認できない

多くのユーザーが、無料トライアルで「物足りない」と感じやすのが、利用期間についてです。MAツールで効果を実感するまでには、膨大なデータを蓄積して解析し、運用と見直しを繰り返す必要があります。このため「トライアル期間では、なかなか効果の確証を得にくい」ということもあるようです。

無料MAツールに不安を感じるなら有料プランを再検討

これまで解説してきたとおり、無料のMAツールはコストの面で有利な一方、機能不足が気になることが少なくありません。

いくら無料だといっても、導入や設定などの人的労力はかかるので、やはり使えなければ意味がありません。

そのため、「MAツールを導入して、企業活動に活用したい」という場合は、無料のMAツールだけではなく、有料ツールも含めて本当に自社に必要な製品を探すべきでしょう。

有料のMAツールも検討していく際、にはこちらの記事も参考にしてください。

「どのような軸でMAツールを選べばいいのかわからない」

「有料MAツール導入のメリットとおすすめ製品が知りたい」

という方向けに専門家がわかりやすく解説しています。ぜひ参考にして、MAツールの可能性と役割、自社がMAツールに求めるものについて確認し、改めて有料プランについて検討してみましょう。

まとめ

現代のマーケティング活動ではMAツールの活用は欠かせません。

しかし、MAツールは、ビジネス向けクラウドサービスの中でも利用料金が比較的高額になる傾向があります。まずは、無料プランや無料トライアルを利用し、その有効性を確かめてみましょう。

しかし、無料プランでは配信メール数に上限があるなど制限も多く、ツールの手応えを感じにくいのも事実です。

本記事を参考に、無料MAツールと有料プランを比較したうえで、ニュートラルな視点で自社の目的にもっとも合ったMAツールを選んでみてください。

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