SEOツールとは?導入メリット・デメリット、おすすめ製品6選紹介

SEOツールって具体的にどのようなことができるの?
SEOツールを導入するメリット・デメリットって何?

Webマーケティングにおいて、自社サイトを検索エンジンの上位に表示させるためには、SEO対策が欠かせません。そこで役立つのがSEOツールです。

この記事では、SEOツールの基礎知識や導入メリット・デメリットを解説します。また、SEOツール選定時のポイントとおすすめ製品も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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SEOツールの基礎知識

まずはじめに、SEOツールとは何か、どのような種類があるのか、といった基本的なところを解説します。

SEOツールとは?

SEOとは、Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略。Googleなどの検索エンジンにおいて、自社ページを上位表示させるための施策のことをいいます。

そして、SEO対策を行ううえで欠かせないのがSEOツールです。HTMLタグ、検索順位、被リンク数、検索キーワードのボリューム、流入キーワードなどのデータを自動で収集し分析できるので、Webサイトのパフォーマンス改善につなげられます。

【機能や用途で分類】SEOツールの種類 

SEOツールは大きく、モニタリングツール、コンテンツSEOツール、その他のツールに分類できます。

SEOツール画像

それぞれの特徴を解説していきます。

モニタリングツール|内部・外部対策や順位計測などのSEO対策が行える

モニタリングツールは、内部対策・外部対策・順位計測のために用いられます。

サイト構造やHTMLタグのチェック(内部対策)、外部リンク数や問題のあるリンクの調査(外部対策)、Webサイトの表示順位の測定(順位計測)といった、SEO対策において重要な分析が行えます。

コンテンツSEOツール|キーワード分析や競合分析が行える

コンテンツSEOツールでは、キーワード分析や競合分析が行えます。

キーワードのボリューム・サジェスト・共起語、特定キーワードにおける自社サイトの順位、集客効果の高いキーワード(キーワード分析)、競合サイトのアクセス数や流入が多いキーワード(競合分析)などを調査可能。ユーザーの検索意図を分析し、ニーズにあったコンテンツを制作するのに役立ちます

その他ツール|リンクの不備やコピペのチェックなどが行える

上記2つ以外にも、リンクの不備がないか診断してくれるツール、ページの読み込み速度を測定するツール、コピペや類似表現をチェックするツール、ABテストを行うツールなどがあり、SEO対策として活用されています。

SEOツールの導入メリット・デメリット 

SEOツールを導入するおもなメリット・デメリットをまとめたのが下記の表です。

【SEOツールのメリット・デメリット】

メリットデメリット
①検索順位のモニタリング工数を削減できる
②競合サイトの調査ができる
③サイトの不備を発見できる
①利用者に分析スキルがないと有効に活用できない

それぞれ詳しく解説します。

【メリット①】検索順位のモニタリング工数を削減できる

SEO対策では、自社サイトの検索順位をチェックし、変動要因を分析しながらサイト改善を行います。

しかし、サイトのコンテンツが増え複数のキーワードを扱うようになると、それぞれの検索順位を確認するだけで多くの時間がかかってしまいます。SEOツールを導入すれば、検索順位のモニタリングを自動化できるため、データの収集作業の効率化が図れます。そして、担当者は分析や施策の策定により注力できるようになります。

【メリット②】競合サイトの調査ができる 

上位表示を狙うには、競合サイトを調査し自社サイトとの差分を洗い出すことが大切です。SEOツールを使えば、上位表示されている競合サイトのデータを収集できるので、どのような要素が検索エンジンやユーザーから評価されているのか、仮説を立てやすくなります。

また、競合サイトが扱っていない情報を把握し、自社サイトのコンテンツに盛り込むことで独自性を高められます。

【メリット③】サイトの不備を発見できる

SEO対策では、HTMLタグの問題、コピーコンテンツやリンク切れの有無などを調査し、適宜対応していかなくてはいけません。サイトに不備があると、検索エンジンやユーザーからの評価が下がり、集客できなくなってしまうからです。SEOツールを利用することで、サイトの問題点を洗い出し改善が図れます

【デメリット】利用者に分析スキルがないと有効に活用できない

SEOツールを導入しても、担当者にSEOの知識や分析のスキル・経験がなければ、せっかく収集したデータを有効に活用できません

SEOツールの導入にあたっては、SEOの知識がありツールを使いこなせる人材が必要です。適任者がいなければ、操作方法やデータ分析などのサポートを受けられるかが重要なチェックポイントになるでしょう。

 編集部おすすめのSEOツールを種類別に紹介

ここからは、編集部おすすめのSEOツールを種類別に紹介していきます。

SEOツールを検討されている方はぜひ参考にしてください。

【おすすめSEOツール】 

モニタリングツールGoogle Analytics(内部対策)
Google Search Console(順位計測/内部対策)
コンテンツSEOツールミエルカ(キーワード分析/競合分析)
TACT SEO(キーワード分析/競合分析)
その他ツールGoogle PageSpeed Insights(読み込み速度測定)chiyo-co(コピペ・類似表現チェック)

【モニタリング】ページ滞在時間、直帰率、離脱率がわかる「Google Analytics」

Google Analytics画像
出典:「Google Analytics」公式サイト https://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/analytics/

【基本情報】

運営会社Google
初期費用無料
利用料金無料
公式サイトhttps://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/analytics/

【特徴】

  • ページ滞在時間、直帰率、離脱率などがわかる
  • サイト構造やコンテンツの改善に効果的
  • Googleアカウントがあれば無料で利用できる

Google Analyticsでは、Webサイトにアクセスしたユーザーの数、流入チャネル(検索・広告・SNSなど)、ページ滞在時間、直帰率、離脱率などが調査できます。

Googleアカウントを持っていれば無料で利用できる点も特徴です。

【モニタリング】Google検索で流入キーワードがわかる「Google Search Console」

Google Search Console画像
出典:「Google Search Console」公式サイト https://search.google.com/search-console/about

【基本情報】

運営会社Google
初期費用無料
利用料金無料
公式サイトhttps://search.google.com/search-console/about

【特徴】

  • 検索エンジン上でのユーザーの動きをリサーチできる
  • 表示順位、PV数、CV数などの改善に効果的
  • Googleアカウントがあれば無料で利用可能

Google Search Consoleは、Webサイトに訪れたユーザーの動きを調査できるツールです。掲載順位、クリック数、トラフィック、流入キーワードなどを把握できます。

Google Analyticsと同じく、Googleアカウントがあれば無料で利用することが可能です。

【コンテンツSEO】AI搭載の検索キーワード分析ツール「ミエルカ」

ミエルカ画像
出典:「ミエルカ」公式サイト https://mieru-ca.com/

【基本情報】

運営会社株式会社Faber Company
初期費用〜11万円
月額料金16万5000円〜66万円 
公式サイトhttps://mieru-ca.com/
※料金は税込み

【特徴】

  • サジェストや共起語を一覧で表示。競合サイトの順位もわかる
  • AIがサジェストを検索意図ごとに自動で分類
  • 導入後のサポートも充実

ミエルカは、AIを搭載したキーワード分析ツールです。

キーワードのサジェストや共起語を自動で抽出可能。それぞれの検索ボリュームや競合サイトの表示順位も確認できます。

AIがサジェストを検索意図ごとに分類したり、登録したページのなかから優先的に改善すべきものを提案してくれたりするのも特徴です。

導入後のサポートも充実しており、動画コンテンツによる解説やセミナー、専任担当者のアドバイスが受けられます。

【コンテンツSEO】Webサイト・ページ単位で課題を分析しレポート「TACT SEO」

TACT SEO画像
出典:「TACT SEO」公式サイト ​​https://tact-seo.com/

【基本情報】

運営会社株式会社ウィルゲート
初期費用無料
月額料金5万5000円~
公式サイトhttps://tact-seo.com/
※料金は税込み

【特徴】

  • ページ単位やサイト全体のSEO上の課題を分析・レポート
  • 上位表示されている競合サイトと比較分析が可能

TACT SEOは、自社サイトと競合サイトの比較を行い、SEOの観点からサイトやページ単位で課題を分析し、レポートを作成してくれます。

上位表示されているサイトに頻出するキーワードや、自社サイト・競合サイトにおける流入の多いキーワードなども調査可能です。

【その他】ページの読み込み速度を調査できる「Google PageSpeed Insights」

Google PageSpeed Insights画像
出典:「PageSpeed Insights」公式サイト https://pagespeed.web.dev/

【基本情報】

運営会社Google
初期費用無料
利用料金無料
公式サイトhttps://pagespeed.web.dev/

【特徴】

  • 無料で利用できる
  • 事前登録は不要。URLを入力するだけでページの読み込み速度を測定可能
  • 改善項目を提示してくれる

Webページの読み込み速度を無料で調査できるツールです。

ページの読み込み速度はSEOにおいて重要な要素です。読み込みに時間がかかるとGoogleからの評価が下がったり、離脱者が増えたりと、ネガティブな影響がでてしまうため対策が必要になります。

PageSpeed Insightsを利用する際は、事前登録などは必要なく、公式サイトから調べたいページのURLを入力するだけ。読み込み速度を自動で計測し、100点満点で評価してくれます。

さらに、表示速度を最適化するために改善すべき項目を提案してくれるので、施策の策定から実行までスムーズに進められるでしょう。

【その他】サイト内のコピペ・類似箇所を調査「chiyo-co」

chiyo-co画像
出典:「chiyo-co」公式サイト https://kagemusya.biz-samurai.com/

【基本情報】

運営会社CROCO株式会社
初期費用要問い合わせ
月額料金4400円〜5万5000円(無料プランあり)
公式サイトhttps://kagemusya.biz-samurai.com/
※料金は税込み

【特徴】

  • AIがコピペや類似箇所を調査し結果をチャートで表示
  • 著作権侵害のリスク対策に有効

コピペや類似箇所をチェックするためのツールです。

自社サイトのコンテンツが著作権を侵害していないか、自社コンテンツが他サイトに不正に転載されていないかを調査できます。

他サイトのコンテンツを無断で利用することは著作権的に問題があり、Googleなどの検索エンジンからの評価も下がってしまいます。特に、コンテンツ制作を外注している場合は見落としやすいので、このようなツールを活用するとよいでしょう。

SEOツールを検討する際のチェックポイント

最後に、SEOツールを検討する際のポイントについて解説します。

製品の選定に失敗しないために、下記の項目をチェックするようにしましょう。

【SEOツール検討時のチェックポイント】

  • 分析したいデータが収集できるSEOツールか
  • 有料の製品が必要か
  • 無料トライアルが利用できるか

分析したいデータや情報が収集できる機能があるか

すでに説明したように、SEOツールはいくつか種類があり、用途によって適切なものが異なります。自社にあったツールを選ぶためには、まずは導入目的や調べたいデータを明確にすることが大事です。

サイトの構造やHTMLタグに問題がないかを確認したいのであれば、内部対策向けのモニタリングツールが適切ですし、競合サイトが獲得しているキーワードを分析したいのであれば、キーワード分析機能を備えたコンテンツSEOツールを選ばなくてはいけません。

有料の製品が必要か

精度の高い分析を行うには、有料のSEOツールが必要だと考えている方も多いでしょう。

しかし、Google AnalyticsやGoogle Search Consoleなど、無料で利用できるツールでもSEO対策は可能です。実際に多くの企業で利用されています。

はじめて利用するのであれば、まずGoogleが提供している各無料ツールを試してみたうえで機能が不足していると感じたらならば、有料ツールを検討してみるとよいでしょう。

無料トライアルが利用できるか 

SEOツールを選定する際には、担当者に直接話を聞いたり、無料トライアルを利用したりすることが大切です。ツールの操作感や使い勝手が把握できるので、導入してから「やっぱり違った」などと後悔せずにすみます。

機能性はもちろん大切ですが、実際に使用した際の使いやすさもツールを使い続けるうえで重要な要素です。

まとめ

SEOツールは、自社Webサイトを上位表示させるためのSEO対策が効果的に行えます。検索順位やキーワード分析、内部対策など作業を効率化し、施策の確度も高められるでしょう。

SEOツールの導入を検討しているなら、まず自社サイトの課題を明らかにしたうえで、それを解決するために必要なデータを取得・分析できるツールを選びましょう。 

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