記事の目次
モチベーションクラウドの評判とは?口コミと4つの特徴
モチベーションクラウドとはどのような製品なのでしょうか?
まずは、実際に導入している企業の担当者による率直な評判を見てみましょう。製品の概要と特徴についても解説します。

【モチベーションクラウドの評判まとめ】
◯ポジティブな意見
・組織の状態が数値で見える化するので効果的な改善施策が打てる
・サーベイ結果の活かし方のアドバイスを受けることも可能
△ネガティブな意見
・サーベイ結果の分析が難しい
・匿名回答なので個人の状態まではわからない
おもな導入企業と利用者の評判
モチベーションクラウドは、700社以上の企業で導入されています(2020年9月時点)。
おもな導入企業としては、東京電力エナジーパートナー、丸亀製麺、TOTOメンテナンス、日本ユニシス、LIFULL、株式会社グッドパッチ、Speeeなどがあげられます。
実際にモチベーションクラウドを導入している企業担当者の評判を紹介するので、検討の参考にしてください。
ポジティブな評判
会社全体ではかなり高いスコアが出ているのですが、部署単位で見るとスコアが良い部署と悪い部署があることがわかりました。問題がある部署は感覚的には把握できてはいましたが、客観的な証拠がなかったので指摘しにくい状況でした。
モチベーションクラウドによってデータをもとに該当部署のマネージャーと改善に向けて会話ができるようになりました。
他の製品と比べて料金は高いですが、サービス内容はそれに見合ったものだと思います。アンケートを何度実施しても料金は変わりません。
企業情報:Webメディア/300〜400人/人事
他社のデータ活用の仕方なども見れる点です。サーベイ結果の活かし方がわからない時でも他社事例を見たりできます。また、オプションですがセミナーや説明会にも参加できるので、そこで疑問点は解消しています。
ワークショップなどを開いて組織スコアの上げ方を話し合ったりすることもあります。
企業情報:エンターテイメント/〜200人/執行役員
社員のモチベーションが把握でき、改善施策を検討できるのが良いです。
私たちの会社では、人事がアンケート結果のデータを読み解いて、事業部長と各部署の結果を共有し改善施策を検討しています。
企業情報:ITサービス/〜100人/人事
社員のエンゲージメントが高い部署と低い部署、部下のエンゲージメントが高い上司と低い上司などをチェックしてフィードバックしたり、会社全体の注力項目を決めてモニタリングしたりしています。
部署にもよりますが、一定の改善がみられています。運用していて使いにくいと感じることは特にありませんね。
企業情報:Webコンサルティング/100〜200人/人事
ネガティブな評判
アンケート結果の数値を読み解き、分析するのが難しいです。時間もかかります。
そのため、有効に活用するには労力をかけて本気で取り組む必要があります。私はデータを読み取るスキルを高めるために、リンクアンドモチベーションが開催する講座を定期的に受講しています。
企業情報:Webメディア/300〜400人/人事
匿名回答なので個人の状態がわからないのが不満です。
私たちの会社は各部署の人数が少なく、1人の回答が部署全体のスコアに及ぼす影響が大きいため、部全体のスコアしか把握できないとあまり参考にならないと感じています。
企業情報:ITサービス/〜100人/人事
設問項目を減らすなど、アンケートがカスタマイズできると良いなと思います。
企業情報:Webコンサルティング/100〜200人/人事
モチベーションクラウドが向いている企業と向いていない企業は?
次に、モチベーションクラウドが向いている企業と、向いていない企業の特徴をみていきましょう。
向いている企業
次のような企業は、モチベーションクラウドが向いているといえます。
【向いている企業】
- 社員や組織の状態に関する詳細なデータをとりたい企業
- データ分析や改善策の実施に重きを置きたい企業
モチベーションクラウドは、競合製品と比べて設問項目がかなり多いです。
その分、社員のエンゲージメントや組織状態に関して得られるデータ量は群を抜いています。
アンケートの回答結果は、6620社、157万人のデータをもとにスコア化し、項目や属性、経年などで比較分析が可能。
コンサルタントが、データの見方や改善策の実施をサポートしてくれるので、組織改善のサイクルを効果的に回していけるのが特徴です。
社員や組織状態の詳細なデータを分析し、改善へとつなげていきたい企業に向いている製品です。
向いていない企業
反対に、次のような企業にはモチベーションクラウドは向いていないといえます。
【向いていない企業】
- 少ない労力で運用したい企業
- 社員一人ひとりのエンゲージメントを把握したい企業
- 費用をあまりかけられない企業
モチベーションクラウドのアンケートは設問数が多いので、社員の回答作業の負担は大きくなります。
詳細なデータが得られるメリットはありますが、データを正しく読み解いて分析を行うにはリテラシーと労力が必要です。
また、モチベーションクラウドは、アンケートが匿名回答です。
社員一人ひとりのエンゲージメントを把握したい企業であれば、実名回答のGeppoや、実名・匿名どちらにも設定可能なWevoxの方があっているでしょう。
モチベーションクラウドは、競合製品と比較して料金設定が高く、初期費用もかかります。
費用をあまりかけられない企業には不向きの製品です。
モチベーションクラウドの4つの特徴
モチベーションクラウドのおもな特徴をまとめると、次の4つです。
- アンケートの設問項目が多い
- アンケートが匿名回答
- 6620社、157万人のデータをもとにアンケート結果を分析できる
- コンサルタントが運用をサポートしてくれる
①アンケートの設問項目が多い
モチベーションクラウドのアンケートの設問項目は128問あります。
競合のエンゲージメント管理ツールであるGeppoは3問、Wevoxは16問程度なので、モチベーションクラウドの設問項目はかなり多いといえます。
回答者である社員の作業負担も大きいですが、その分詳細なデータを集められるメリットがあります。
【アンケート設問数の比較】
モチベーションクラウド | Wevox | Geppo | |
---|---|---|---|
設問数(回答作業時間) | 128問(20分程度) | 16問※(3分程度) | 3問(1分程度) |
②アンケートが匿名回答
モチベーションクラウドのアンケートは匿名回答です。
回答者である社員の立場からすると、誰がどのような回答をしたのか特定されないので正直に答えやすいでしょう。
一方で、社員一人ひとりの状態は把握できないため、デメリットに感じる企業もあるかもしれません。
③6620社、157万人のデータをもとにアンケート結果を分析できる
モチベーションクラウドでは、6620社、157万人のデータベースをもとに社員のエンゲージメントや組織の状態を分析できます。
アンケート結果のスコアは他社のデータとも比較できるので、自社が抱える課題を客観的に把握することが可能です。
④コンサルタントが運用をサポートしてくれる
経験豊富なコンサルタントが、アンケート結果の分析や改善策の立案・実施をサポートしてくれます。
コンサルタントのアドバイスを受けながら組織改善のPDCAサイクルを回していくことで、課題の早期解決が期待できます。
【料金比較】モチベーションクラウドvs競合2製品
モチベーションクラウドにはどのようなプランがあり、料金はいくらかかるのでしょうか?
他社製品との比較も交えながら解説します。

【モチベーションクラウドのプラン料金まとめ】
・料金の詳細は基本的には「要問い合わせ」で社員数によって変化する
・競合製品との違いは、初期費用がある点
・口コミによると「月額500〜600円/人」程度が妥当
料金プランについての口コミ
モチベーションクラウドの基本プランは1つです。プラン料金は社員数によって変動します。
アンケートの実施頻度は自由に設定できますが、毎月実施しても半年に1度でも、料金は変わりません。
200人まで使えるプランで、料金は月に10万円程度です。
企業情報:Webコンサルティング/100〜200人/人事
400人までのプランで契約しており、月額で24万円程度になります。
企業情報:Webメディア/300〜400人/人事
年間100万程度です。サーベイは何度実施しても料金は変わらないですが、弊社は半年に一回サーベイを実施しています。サーベイに加えてセミナーが年2回受けられます。
企業情報:エンターテイメント/〜200人/執行役員
競合2製品との料金比較
口コミを見ると、競合製品と比較してプラン料金はやや高めなことがわかります。そして、モチベーションクラウドは初期費用もかかります。
ただし、モチベーションクラウドは、詳細なデータを取れること、またコンサルタントのサポートが含まれていることを考慮する必要があるでしょう。データの分析や改善策の提案・実施・検証など、運用面において全面的にサポートしてもらえるのはメリットです。
詳細なプラン料金や初期費用は、問い合わせて確認しなくてはいけません。
【プラン料金比較(社員数が300人の場合)】
モチベーションクラウド | Wevox | Geppo | |
---|---|---|---|
月額プラン料金 | 要問い合わせ | 9万9000円※1 (月額330円/人) | 16万2800円 (月額543円/人) |
初期費用 | あり | なし | なし |
※1 Basic Planの場合
モチベーションクラウドは機能が充実していましたが使いこなせる自信がありませんでした。
料金が高く費用対効果の面で不安があったため、私たちの会社ではWevoxを選びました。
企業情報:ITサービス/200〜300人/経営企画
【機能比較】モチベーションクラウドvs競合2製品
最後に、他社製品と比較しながらモチベーションクラウドの特徴をまとめます。
【比較表】
モチベーションクラウド | Wevox | Geppo | |
---|---|---|---|
設問数(回答作業時間) | 128問 (20分程度) | 16問 (3分程度) | 3問 (1分以内) |
匿名・実名設定 | × | ◯ | × |
閲覧権限の設定 | ◯ | ◯ | ◯ |
カスタマイズ性 | △ | ◯ | △ |
プラン数 | 1プラン | 2プラン | 1プラン |
月額プラン料金(社員数300人の場合) | 要問い合わせ | 9万9000円※1(月額330円/人) | 16万2800円(月額543円/人) |
※1 Basic Planの場合
アンケートの内容や設問項目数で比較
モチベーションクラウドはアンケートの設問項目が多くて回答に時間がかかりますが、その分、他の製品よりも社員のエンゲージメントや組織の状態に関する詳細なデータが集められます。
閲覧権限は自由に設定できますが、アンケートは匿名回答のみであるのも特徴です。
そのため、各社員のエンゲージメントを知りたい場合には、Wevox(実名・匿名のどちらも可)やGeppo(実名回答)の方があっています。
また、モチベーションクラウドは、アンケートの質問数を減らしたり、項目を自由に設定したりはできません(有料オプションを利用すれば追加で質問項目を設定可能)。
オリジナルのアンケートを実施したい場合には、カスタムサーベイ機能によって独自の質問項目を作成できるWevoxを検討してみると良いでしょう。
WevoxとGeppoについて解説している記事はこちら
他社製品との違いを理解したうえで、導入を検討するようにしてください。
モチベーションクラウドと他社競合2製品との比較
最後に、他社製品と比較しながらモチベーションクラウドの特徴をまとめます。
【比較表】
モチベーションクラウド | Wevox | Geppo | |
---|---|---|---|
設問数(回答作業時間) | 128問 (20分程度) | 16問 (3分程度) | 3問 (1分以内) |
匿名・実名設定 | × | ◯ | × |
閲覧権限の設定 | ◯ | ◯ | ◯ |
カスタマイズ性 | △ | ◯ | △ |
プラン数 | 1プラン | 2プラン | 1プラン |
月額プラン料金(社員数300人の場合) | 要問い合わせ | 9万9000円※1(月額330円/人) | 16万2800円(月額543円/人) |
※1 Basic Planの場合
アンケートの内容や設問項目数で比較
モチベーションクラウドはアンケートの設問項目が多くて回答に時間がかかりますが、その分、他の製品よりも社員のエンゲージメントや組織の状態に関する詳細なデータが集められます。
閲覧権限は自由に設定できますが、アンケートは匿名回答のみであるのも特徴です。
そのため、各社員のエンゲージメントを知りたい場合には、Wevox(実名・匿名のどちらも可)やGeppo(実名回答)の方があっています。
また、モチベーションクラウドは、アンケートの質問数を減らしたり、項目を自由に設定したりはできません(有料オプションを利用すれば追加で質問項目を設定可能)。
オリジナルのアンケートを実施したい場合には、カスタムサーベイ機能によって独自の質問項目を作成できるWevoxを検討してみると良いでしょう。
料金で比較
モチベーションクラウドのプランは1つ。競合製品と比べて料金は高めですが、コンサルティングサービスも含まれています。
データの分析や改善策の提案・実施・検証など、運用面において全面的にサポートしてもらえるのはメリットです。
他社製品との違いを理解したうえで、導入を検討するようにしてください
WevoxとGeppoについて解説している記事はこちら
モチベーションクラウドの4つの注目機能と運用のポイント
続いて、モチベーションクラウドのおもな機能を紹介します。
また、導入企業の担当者のアドバイスとともに、有効活用するためのポイントについても解説します。
モチベーションクラウドの注目機能
モチベーションクラウドには多くの機能が備わっています。
今回はそのなかから「組織分析サーベイ機能」「特定フォーカスサーベイ機能」「改善プランの自動提案機能」「フィードバック機能」の4つを紹介します。
組織分析サーベイ機能
アンケートによって、社員のモチベーションや組織の状態をスコア化する機能です。
アンケートは選択肢形式で匿名回答。
設問項目は128問あり、自由記述欄を最後に追加できます。
属性比較、項目比較、経年比較、他社比較などが行えるので、改善が必要な項目や部署を的確に把握できます。
アンケートの頻度は自由に設定できますが、四半期~半年に1度の頻度で実施している企業が多いようです。
特定フォーカスサーベイ機能
特定の項目に限定したアンケートを実施する機能です。
回答にかかる時間は1分程度。週や月単位の短いサイクルで実施し、改善に向けたPDCAサイクルをはやく回せます。
設定した項目が改善できていなければ、すぐに次のアクションプランを考え検証できるので、早期の課題解決につなげられます。
改善プランの自動提案機能
6620社、157万人のデータをもとに、自社の課題を解決するためのアクションプランを自動で提案してくれる機能です。
改善策を検討する際に参考にすると良いでしょう。
フィードバック機能
部署やチームごとの改善策の内容や実施スケジュール、進捗状況などを、経営層や管理職が随時モニタリングしてフィードバックができる機能です。
リアルタイムでやりとりが行えるため、改善策の変更や軌道修正がしやすくなります。
モチベーションクラウドを運用する際のポイント
モチベーションクラウドを効果的に運用するためのポイントは、次の3つです。
【運用のポイント】
- 事前に利用目的を社員に説明する
- コンサルタントを積極的に利用する
- 改善をする・しないの判断軸を持っておく
①事前に利用目的を社員に説明する
本格的に運用を開始する前に、製品を導入した目的について社員に説明しておくことが大切です。
特にモチベーションクラウドは回答作業の負担が大きいため、社員の理解が得られていないとアンケートにきちんと取り組んでもらえなくなります。
そうなると、回答結果のデータが実態とはズレたものになるので、導入の効果が薄れてしまいます。
「何のためのアンケートなのか」「アンケートでどのようなことを把握したいのか」、事前に説明し社員の理解を得ておくのが大切だと思います。社員の理解を得られていないとちゃんと答えてくれなくなるからです。
私の会社では、アンケートの結果も社員にフィードバックし、改善項目も共有するようにしています。
企業情報:ITサービス/100人以下/人事
②コンサルタントを積極的に利用する
詳細なデータが取れるのはモチベーションクラウドの強みですが、それを読み解き改善策につなげていくのはなかなか難しいものです。
すべて自力で行おうとせず、コンサルタントを積極的に活用しましょう。
アンケート結果を分析し、自社にあった改善策を提案してくれます。
コンサルタントに積極的に頼るようにしていますね。
部署ごとのスコアをみて、「この部署は組織長と社員とのコミュニケーションに問題ありませんか?」「配置換えを検討してみては?」「組織長と社員の間に立つマネージャーを採用してみてはどうでしょう?」といったように、アンケート結果から課題の仮説を立ててくれたり、改善のためのアクションプランを提案してくれたりします。
ちょっとした悩みでも、相談すると親身になって答えてくれますよ。
企業情報:Webメディア/300〜400人/人事
③改善する・しないの判断軸を持っておく
アンケート結果でスコアが低かった項目のすべてを改善するのは、現実的ではありません。
そのため、会社のビジョンやスタンスなども踏まえながら、改善する項目としないの項目を判断することが重要です。
たとえば、業界における知名度を会社として重視していないならば、関連項目のスコアがよくなかったとしても改善の必要性は低いといえます。
すべての課題に対して場当たり的に対処するのではなく、優先順位をつけて取り組むようにしましょう。
アンケートでは、重要な項目とそうではない項目の見極めが重要だと感じています。
私の会社では、離職率や業績との連動性が高い「経営陣への信頼」「理念への共感性」に関する項目を注視しており、スコアが低ければ改善を図っています。
一方で、「業界内での話題性」などは会社として求めていないので、関連項目のスコアが低くても問題ないと判断しています。
企業情報:Webコンサルティング/100〜200人/人事
モチベーションクラウドの基本情報
モチベーションクラウドは、国内初の組織改善クラウドとして2016年7月にリリースされました。
アンケートによって、社員のエンゲージメント(会社に対する愛着心や思い入れ)や組織の状態をスコア化。自社が抱える課題を見える化したうえで改善を行えます。
モチベーションクラウドを運営するのは、株式会社リンクアンドモチベーション。
モチベーションクラウド以外にも、イベントの開催、メディア運営、人材紹介などさまざまな分野で企業をサポートしている会社です。
運営会社 | 株式会社リンクアンドモチベーション(東証一部) |
代表者 | 代表取締役会長 小笹芳央 代表取締役社長 坂下英樹 |
設立 | 2000年3月27日 |
売上収益 | 381億円(2019年12月期) |
資本金 | 13億8,061万円 (2018年12月31日時点) |
まとめ
モチベーションクラウドは社員のエンゲージメントを管理し、組織状態を改善していくための製品です。
アンケートの設問項目は多いですが、それだけ詳細なデータを収集できます。
コンサルタントのサポートをうまく活用しながら、自社の課題点を明らかにし、改善策の実施や検証を行うと良いでしょう。
他社製品よりも料金が高めなので、費用対効果を踏まえて導入を検討してください。