この記事の目次
迷ったらこれ!テレワークにおすすめの勤怠管理システム3選
「テレワークを機に勤怠管理システムを検討しているけど、どれを選べばよいかわからない」という方も多いでしょう。
はじめに、テレワークに役立つ下記の機能を備えた編集部おすすめの勤怠管理システム3選を紹介します。
テレワークに役立つ下記の機能を網羅したシステムなので、製品選定に迷っている方はまずチェックしてみてください。
【テレワークに役立つ機能】
- スマホによるGPS打刻
- 労働超過アラート
- 多様な雇用形態への対応
- 休暇管理、シフト管理、工数管理
テレワークで初めて導入する企業でも使いやすい「マネーフォワード クラウド勤怠」
マネーフォワード クラウド勤怠 運営会社:株式会社マネーフォワード |
【料金表】
初期費用 | 無料 |
月額利用料金 | 30名以下:3278円〜 31名以上:要問い合わせ |
無料トライアル | 1ヶ月間 |
【機能表】
スマホ打刻機能(GPS) | ○ |
36協定に対応 | ○ |
アラート機能 | ○ |
対応勤務形態 | シフト制 裁量労働制 変形労働制 フレックスタイム制 管理監督者 |
休暇管理機能 | ○ |
シフト管理機能 | ○ |
工数管理機能 | ― |
【おすすめポイント】
- 設定項目が少ないので、テレワークで初めてシステムを導入する企業でも使いやすい
- 幅広い就業形態のテレワークに対応可能
- 残業時間が規定に近づくとアラート表示。テレワークでも労働法に準拠した勤怠管理が可能
豊富な機能で幅広い業界業種のテレワークに対応可能な「KING OF TIME」
KING OF TIME 公式サイトURL:https://www.kingoftime.jp/ 運営会社:株式会社ヒューマンテクノロジーズ |
【料金表】
初期費用 | 無料 |
月額利用料金 | 330円/人 |
無料トライアル | 30日間 |
【機能表】
スマホ打刻機能(GPS) | ○ |
36協定に対応 | ○ |
アラート機能 | ○ |
対応勤務形態 | シフト制 裁量労働制 変形労働制 フレックスタイム制 |
休暇管理機能 | ○ |
シフト管理機能 | ○ |
工数管理機能 | ○ |
【おすすめポイント】
- 機能が豊富であらゆる業界業種のテレワークに対応
- テレワークでもシフト管理と工数管理が可能
- テレワークでは把握しにくい従業員の勤務状況を分析機能で可視化
- 外国のタイムゾーンを設定できるので、海外拠点メンバーの勤怠管理も可能
コストをかけずにテレワークで勤怠管理をしたいなら「IEYASU」
IEYASU 公式サイトURL:https://www.ieyasu.co/ 運営会社:IEYASU株式会社 |
【料金表】
プラン | 無料プラン | 有料プラン |
初期費用 | 無料 | 無料 |
月額利用料金 | 無料 | 4180円〜 |
無料トライアル | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
【機能表】
スマホ打刻機能(GPS) | ○ |
36協定に対応 | ○ |
アラート機能 | ○ |
対応勤務形態 | シフト制 裁量労働制 変形労働制 フレックスタイム制 |
休暇管理機能 | ○ |
シフト管理機能 | ○ |
工数管理機能 | ○ |
【おすすめポイント】
- 人数や期間に制限なく無料プランが利用可能。テレワーク期間のみの利用もしやすい
- 無料プランでもシフト管理や工数管理ができる
- スマホ操作に慣れていない従業員でも打刻ミスが起こりにくい、直感的に操作しやすいUI
テレワークで勤怠管理システムを導入する際のチェックポイント
テレワーク対応の一環としても、導入する企業が増えてきている勤怠管理システム。数ある製品の中から自社に適したものを選ぶには、どのような点に注意するとよいのでしょうか。
製品選定の際にチェックすべきポイントについて解説していきます。
スマホによるGPS打刻が可能か
テレワークにおける勤怠管理を想定しているなら、スマホによるGPS打刻が可能な製品を選びましょう。
この機能があれば自宅や出先からでも簡単に出退勤時の打刻や各種申請ができます。また、打刻時の位置情報が確認できるため、不正防止にも効果的です。
労働超過アラート機能が備わっているか
労働基準法に準拠したアラート機能が備わっているかも重要なポイントです。
2019年の労働基準法改正において、時間外労働の上限が規定されました。いわゆる「36協定」です。これにより、従来よりも徹底した勤怠管理が求められるようになっています。
従業員の労働時間を適切に管理し36協定に違反しないために、残業が一定時間を超えた場合や、有給の取得期限が迫っている場合などにアラート通知が届き、早期に改善が図れる製品を選びましょう。
自社の雇用形態に対応しているか
自社の雇用形態や就業形態に対応しているかどうかも重要です。
シフト制、フレックスタイム制、変形労働制、裁量労働制など、企業によってさまざまな勤務形態が考えられますが、製品によって対応できる範囲が異なります。
特に、契約社員や派遣社員、パートスタッフ、外国人留学生などさまざまな従業員が在席しているような企業は勤怠管理も複雑化する傾向があるので要チェックです。
シフト管理や工数管理が必要か
シフト制を採用していたり、プロジェクトごとに稼働時間を集計する必要があったりする企業は、シフト管理や工数管理の機能が備わっている製品を選びましょう。
これらの機能が備わっていない製品を選んでしまうと、せっかく勤怠管理システムを導入したのに、手作業による計算や記入が必要になるため、導入効果が薄れてしまいます。
休暇管理も可能か
休暇管理機能が備わっている製品は多いですが、有給の取得状況が閲覧できるだけのものもあれば、有給の自動付与や申請・承認、有給休暇の取得期限の通知なども行える製品があったりと、機能性に差があります。
36協定によって、使用者には労働者に対して年5日の有給休暇を取得させることが義務づけられており、これに違反すると6ヶ月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金が科せられます。コンプライアンスの観点からも、できるだけ休暇管理機能の充実した製品を選びたいところです。
テレワークに役立つ勤怠管理システム9製品の比較リスト
前述のチェックポイントを踏まえて編集部がセレクトした勤怠管理システム9製品を比較したのが、下記の表になります。
これら9製品を企業が抱える課題別に分類し、ここ以降のパートで詳しく紹介していきます。
自社の課題に近い製品からチェックしてみてください。
- テレワークを機に勤怠管理をしっかり行いたい企業はこちら
- 多様な雇用形態があり、勤怠管理が複雑な企業はこちら
- 残業時間や有給取得数の管理に課題がある企業はこちら
- テレワークでもシフト管理や工数管理も必要な企業はこちら
【料金比較表】
初期費用 | 月額利用料金 | 無料トライアル | |
---|---|---|---|
マネーフォワード クラウド勤怠 | 無料 | 〜31名:3278円〜 31名〜:要問い合わせ |
1ヶ月間 |
IEYASU | 無料 | 4180円〜 (無料プランあり) |
要問い合わせ |
CLOUZA | 無料 | 220円/人 | 30日間 |
KING OF TIME | 無料 | 330円/人 | 30日間 |
jinjer勤怠 | 要問い合わせ | 440円/人 | 要問い合わせ |
Touch On Time | 無料 | 330円/人 | 要問い合わせ |
ジョブカン勤怠管理 | 無料 | 220円〜/人(無料プランあり) | 30日間 |
TeamSpirit | 16万5000円 | 660円〜/人 | あり(期間は要問い合わせ) |
AKASHI | 無料 | 220円〜/人 | 30日間 |
※この表は横にスクロールできます
【機能比較表】
スマホ打刻機(GPS) | 36協定に対応 | アラート機能 | 対応勤務形態 | 休暇管理機能 | シフト管理機能 | 工数管理機能 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
マネーフォワード クラウド勤怠 | ○ | ○ | ○ | シフト制 裁量労働制 変形労働制 フレックスタイム制 管理監督者 みなし労働制 |
○ | ○ | ー |
IEYASU | ○ | ○ | ○ | シフト制 裁量労働制 変形労働制 フレックスタイム制 みなし労働制 |
○ | ○ | ◯ |
CLOUZA | ○ | ○ | ○ | シフト制 | ○(オプション) | ○ | ー |
KING OF TIME | ○ | ○ | ○ | シフト制 裁量労働制 変形労働制 フレックスタイム制 みなし労働制 |
○ | ○ | ◯ |
jinjer勤怠 | ○ | ○ | ○ | シフト制 裁量労働制 フレックスタイム制 変形労働制 管理監督者 特定高度専門業務・成果型労働制 |
○ | ○ | ー |
Touch On Time | ○ | ○ | ○ | シフト制 フレックスタイム制 ヘルプ勤務 変形労働制 みなし労働制 |
○ | ○ | ー |
ジョブカン勤怠管理 | ○ | ○ | ○ | シフト制 裁量労働制 フレックスタイム制 変形労働制 |
○ | ○ | ◯ |
TeamSpirit | ○ | ○ | ○ | シフト制 裁量労働制 変形労働制 みなし労働制 管理監督者 |
○ |
○(上位プランのみ) |
◯ |
AKASHI | ○ | ○ | ○ | シフト制 | ○ | ○(上位プランのみ) | ○(上位プランのみ) |
※ この表は横にスクロールできます
テレワークを機に勤怠管理をしっかり行いたい企業におすすめ製品3選
これまで勤怠管理をしっかり行えていなかった企業や、紙の出勤簿やExcelで勤怠管理をしていた企業には、料金が安く、設定が簡単で導入ハードルが低い製品がよいでしょう。
おすすめの3製品を紹介します。
各種設定が簡単にできる「マネーフォワード クラウド勤怠」
マネーフォワード クラウド勤怠 運営会社:株式会社マネーフォワード |
【料金表】
初期費用 | 無料 |
月額利用料金 | 〜31名:3278円〜 31名〜:要問い合わせ |
無料トライアル | 1ヶ月間 |
【機能表】
スマホ打刻機能(GPS) | ○ |
36協定に対応 | ○ |
アラート機能 | ○ |
対応勤務形態 | シフト制 裁量労働制 変形労働制 フレックスタイム制 管理監督者 |
休暇管理機能 | ○ |
シフト管理機能 | ○ |
工数管理機能 | ― |
【特徴】
- 設定項目が少なくシンプルで、テレワークで初めての導入する企業でも使いやすい
- 労働基準法に準拠したアラート表示機能で、テレワーク下でも労働時間を適切管理
- 幅広い雇用形態・就業ルールに対応
フレックスタイム制や裁量労働制、変形労働制など就業形態が多様な企業のテレワークにも対応可能です。
また、労働基準法に準拠した機能が備わっており、時間外労働時間が規定に近づくと管理画面に色付きでアラート表示されます。
項目が少なく設定が簡単なため、テレワークを機にクラウド型の勤怠管理システムを初めて利用する企業にもおすすめです。ただし、設定が簡単な半面、カスタマイズ性はあまり高くありません。
無料プランがあり導入ハードルが低い「IEYASU」
IEYASU 公式サイトURL:https://www.ieyasu.co/ 運営会社:IEYASU株式会社 |
【料金表】
プラン | 無料プラン | 有料プラン |
初期費用 | 無料 | 無料 |
月額利用料金 | 無料 | 4180円〜 |
無料トライアル | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
【機能表】
スマホ打刻機能(GPS) | ○ |
36協定に対応 | ○ |
アラート機能 | ○ |
対応勤務形態 | シフト制 裁量労働制 変形労働制 フレックスタイム制 |
休暇管理機能 | ○ |
シフト管理機能 | ○ |
工数管理機能 | ○ |
【特徴】
- 人数や期間に制限なく利用できる無料プランがあり、導入ハードルが低い
- 無料プランでも勤怠管理に必要な機能を一通り網羅
- 打刻ボタンの押し間違いが起こりにくいUI
人事・労務の専門家集団との共同開発によって使いやすさを追求。UIはシンプルでわかりやすく、初めての方でも操作しやすい設計になっています。
IEYASUの大きな特徴は、無料プランに人数や期間の制限がない点です。打刻機能はもちろん、予実管理、勤怠・残業状況のレポート、シフト管理、休暇管理、工数管理、日報作成といった機能も利用できます。
無料なので導入のハードルは低く、テレワーク期間中だけ導入するといった使い方も可能です。
ただし、無料プランは打刻画面に広告が表示される、勤怠データが1年間しか保存できない、などの制約があります。また、残業時間や有給休暇に関するアラート、有給休暇の自動付与や時間単位での管理、ワークフローなどの機能を使いたい場合も有料プランを契約する必要があります。
継続しての利用を考えているならば、まずは無料プランで試してみて、必要であれば有料プランへの移行を検討するといった使い方がおすすめです。
1人月額220円で利用できる「CLOUZA」
CLOUZA 公式サイトURL:https://clouza.jp/ 運営会社:アマノ株式会社 |
【料金表】
初期費用 | 無料 |
月額利用料金 | 220円/人 |
無料トライアル | 30日間 |
【機能表】
スマホ打刻機能(GPS) | ○ |
36協定に対応 | ○ |
アラート機能 | ○ |
対応勤務形態 | シフト制 |
休暇管理機能 | ○(オプション) |
シフト管理機能 | ○ |
工数管理機能 | ― |
【特徴】
- 1人月額220円とお手頃な料金設定。導入ハードルが低い
- 利用人数の上限500人と、大規模企業のテレワークには不向き
- 休暇管理とワークフローは有料オプション
- 対応可能な雇用形態が少ない
1人あたり月額220円(税込み)という低価格で利用できます。初期費用やサポート費用も0円なので少人数でも割高にはなりません。30日間の無料トライアルを実施しているので、使用感を確かめてから本格導入を検討したい企業におすすめです。
打刻方法はWebブラウザやアプリ、専用端末によるICカードの読み取りに対応。シフト管理機能もあり、99種類までのシフトを登録できます。
ただし、管理画面はパソコンでの利用が基本でタブレットでは集計画面やデータ出力が利用できない、対応可能な雇用形態が少ないなどのデメリットがあります。
多様な雇用形態がある企業のテレワークにおすすめの勤怠管理システム
続いて、雇用形態が多様な企業や、複雑な勤怠管理が必要な企業のテレワークにおすすめの勤怠管理システムを紹介します。
多様な雇用形態のテレワークに対応可能な万能型の「KING OF TIME」
KING OF TIME 公式サイトURL:https://www.kingoftime.jp/ 運営会社:株式会社ヒューマンテクノロジーズ |
【料金表】
初期費用 | 無料 |
月額利用料金 | 330円/人 |
無料トライアル | 30日間 |
【機能表】
スマホ打刻機能(GPS) | ○ |
36協定に対応 | ○ |
アラート機能 | ○ |
対応勤務形態 | シフト制 裁量労働制 変形労働制 フレックスタイム制 |
休暇管理機能 | ○ |
シフト管理機能 | ○ |
工数管理機能 | ○ |
【特徴】
- 機能が充実。シフト管理、工数管理、残業時間のデータ分析なども可能
- 海外拠点のスタッフは現地時間で打刻が可能
- 雇用形態ごとに就業ルールを設定し、労働時間を集計できる
- 20以上の外部ツールとAPI連携が行える
機能が豊富な勤怠管理システムです。打刻はもちろん、スケジュール・シフト管理、残業時間管理、アラート、申請・承認、休暇管理、データ分析など、勤怠管理に必要な機能を網羅。
また、シフト制、フレックス制、変形労働制など多様な雇用形態に対応しているので、幅広い企業のテレワークに対応できるでしょう。
打刻方法の種類も多く、スマホアプリやLINE WORKSを活用すれば、家や出先からでも打刻が可能。PCのログオン・ログオフ時に自動で打刻されるよう設定もできます。
英語表示への切り替えや海外タイムゾーンの設定に対応しているので、海外在住のスタッフがいる場合には現地時間での打刻が可能です。
多種多様な業界業種に対応できる万能な製品ですが、1人あたり月額330円(税込み)で利用できる点も魅了でしょう。
残業時間や休暇の管理に不安がある企業のテレワークにおすすめ製品2選
テレワークではオフィス勤務と違って、従業員が働いている姿が見えにくくなるため、労働状況を適切に把握するのが難しくなります。
残業や有給取得の管理に課題を抱えている企業であれば、労働基準法に違反しないためにも、予実管理機能やアラート機能、休暇管理機能などが充実した勤怠管理システムが最適です。
おすすめの2製品を紹介します。
AIによる予実管理機能で残業超過を未然に防ぐ「jinjer勤怠」
jinjer勤怠 公式サイトURL:https://hcm-jinjer.com/kintai/ 運営会社:jinjer株式会社 |
【料金表】
初期費用 | 要問い合わせ |
月額利用料金 | 440円〜/人 |
無料トライアル | 要問い合わせ |
【機能表】
スマホ打刻機能(GPS) | ○ |
36協定に対応 | ○ |
アラート機能 | ○ |
対応勤務形態 | シフト制 裁量労働制 フレックスタイム制 変形労働制 管理監督者 特定高度専門業務・成果型労働制 |
休暇管理機能 | ○ |
シフト管理機能 | ○ |
工数管理機能 | ― |
【特徴】
- 予実管理機能によって、規定の残業時間を超過しそうな従業員を早期に把握できる
- 残業時間、連続勤務、休日出勤などの条件を設定し、アラート通知が行える
- 日本語、英語、ベトナム語、タイ語、インドネシア語に対応
残業時間や休暇も含めた勤務データを自動で集計し、勤務状況をリアルタイムで可視化できます。集計項目は100以上と豊富で、労働時間の内訳も細かく設定が可能です。
予実管理機能を活用すれば従業員の勤務状況について、予定と実績の差異を把握したり、月半ばで月末までの残業時間を予測したりすることが可能。残業時間が超過してしまいそうな従業員を早期に把握し対応できます。
日本語のほかに英語、タイ語、ベトナム語、インドネシア語と多言語に対応しているため、外国人労働者が在籍する企業のテレワークにもおすすめです。
自社独自の条件でアラート設定ができる「Touch On Time」
Touch On Time 公式サイトURL:https://www.kintaisystem.com/ 運営会社:株式会社デジジャパン |
【料金表】
初期費用 | 無料 |
月額利用料金 | 330円/人 |
無料トライアル | 要問い合わせ |
【機能表】
スマホ打刻機能(GPS) | ○ |
36協定に対応 | ○ |
アラート機能 | ○ |
対応勤務形態 | シフト制 フレックスタイム制 ヘルプ勤務 変形労働制 |
休暇管理機能 | ○ |
シフト管理機能 | ○ |
工数管理機能 | ― |
【特徴】
- 残業時間や休日出勤数など多様な項目でアラート通知の設定が可能
- 時間外労働時間に関して自社独自の基準を設定し、管理ができる
- 初期費用無料、1人あたり月額330円で利用できる
残業時間、休日出勤回数、勤務間インターバル不足回数など、さまざまな項目でアラートの設定が可能。設定した基準を超えた場合には、本人と管理者にメールで通知が届きます。
また、管理画面上でも各従業員の勤務状況が一覧で確認でき、基準を超えた項目は色がつきで表示されるで、労働基準法に抵触する前に対応できます。
1人当たり月額330円(税込み)で全機能とサポートが利用でき、オプション料金の発生は
なし。その月に使った分だけ請求される従量課金制で、使用人数の制限はありません。
テレワークでもシフト管理や工数管理が必要な企業におすすめの勤怠管理システム3選
次に、テレワークでもシフト管理や工数管理なども行える勤怠管理システムを紹介します。
シフト制を採用している企業や、勤怠時間をプロジェクトごとに集計しなくてはいけない企業は要チェックです。
シフト管理と工数管理の機能を自由に選択できる「ジョブカン勤怠管理」
ジョブカン勤怠管理 公式サイトURL:https://jobcan.ne.jp/ 運営会社:株式会社 DONUTS |
【料金表】
初期費用 | 無料 |
月額利用料金 | 220円〜/人 |
無料トライアル | 30日間 |
【機能表】
スマホ打刻機能(GPS) | ○ |
36協定に対応 | ○ |
アラート機能 | ○ |
対応勤務形態 | シフト制 裁量労働制 フレックスタイム制 変形労働制 ヘルプ勤務 |
休暇管理機能 | ○ |
シフト管理機能 | ○ |
工数管理機能 | ○ |
【特徴】
- 出勤管理、シフト管理、休暇・申請管理、工数管理の機能を自由に組み合わせられる
- 機能の単独利用も可能(※工数管理機能は除く)
- 10人までなら無料プランでシフト管理や工数管理の機能が利用できる
出勤管理、シフト管理、休暇・申請管理、工数管理の機能を網羅しており、必要なものを自由に組み合わせられます。工数管理以外の機能であれば、単独利用も可能です。ただし、1機能のみなら1人当たり月額220円(税込み)ですみますが、機能を拡張するほど利用料金が高くなるので注意が必要です。
10人までなら無料プランも選択可能。シフト管理や工数管理の機能も使えるので、小規模企業のテレワークにもおすすめです。
工数管理からプロジェクトごとの原価管理まで行える「TeamSpirit」
TeamSpirit 公式サイトURL:https://www.teamspirit.com/ja-jp/ 運営会社:株式会社チームスピリット |
【料金表】
初期費用 | 16万5000円〜 |
月額利用料金 | 660円〜/人 |
無料プラン | あり(期間は要問い合わせ) |
※料金は税込み
【機能表】
スマホ打刻機能(GPS) | ○ |
36協定に対応 | ○ |
アラート機能 | ○ |
対応勤務形態 | シフト制 裁量労働制 変形労働制 みなし労働制 管理監督者 |
休暇管理機能 | ○ |
シフト管理機能 | ○(上位プランのみ) |
工数管理機能 | ○ |
【特徴】
- 外部システムのカレンダーのスケジュールを工数実績として登録可能
- 工数情報と連動し原価管理が行える
- ダッシュボード機能でテレワークにおける従業員の稼働状況をリアルタイムに可視化
- 最低50人の利用制限あり
工数管理、経費精算、電子稟議、社内SNS、レポート機能を統合した勤怠管理システムです。ダッシュボードでは残業時間や有給の取得状況のモニタリングが可能。テレワークにおける各従業員の勤務状況をリアルタイムで可視化します。
入力された工数情報は勤怠情報と連動され、プロジェクトごとに原価管理が行えます。また、Microsoft365やGoogle Workspaceのカレンダーのスケジュールを、工数実績としてシステム内に登録することも可能です。
もっとも安いプランでも月額料金は1人あたり660円(税込み)と他製品と比べて高めに設定されており、初期費用もかかります。また、利用人数が50人からとなっているので、規模の小さい企業のテレワークには不向きです。
複雑なシフト管理にも対応しやすい「AKASHI」
AKASHI 公式サイトURL:https://ak4.jp 運営会社:ソニービズネットワークス株式会社 |
【料金表】
初期費用 | 無料 |
月額利用料金 | 220円〜/人 |
無料トライアル | 30日間 |
【機能表】
スマホ打刻機能(GPS) | ○ |
36協定に対応 | ○ |
アラート機能 | ○ |
対応勤務形態 | 要問い合わせ |
休暇管理機能 | ○ |
シフト管理機能 | ○(上位プランのみ) |
工数管理機能 | ○(上位プランのみ) |
【特徴】
- テレワークによるイレギュラーなシフト作成にも対応しやすい
- 機能範囲に応じた3つのプランから選べる
- 役職や雇用区分ごとに就業ルールを設定できる
機能範囲によって3つのプランを展開。いずれもパソコン、タブレット、スマホ、ICカードによる打刻に対応しており、標準機能として打刻や勤務時間の集計、CSV出力、36協定設定、有給休暇の残数確認・自動付与といった、テレワークに必要な基本的な機能を備えています。
上位プランになると、有給申請やシフト管理、工数管理、各種福利厚生のポイント管理といった機能も利用可能です。
シフト管理機能では、必要な休暇日数を確保できていなかったり、勤務日が何日も連続していたりするとアラートが表示されます。また、スキルや資格などの条件を設定できるので、どの時間帯にも資格保有者が配置されるようシフトを組まなくてはいけない場合などに便利です。
【番外編】勤怠管理機能が追加された「Microsoft Teams」
Microsoft Teams 公式サイトURL:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-teams/group-chat-software 運営会社:Microsoft |
【特徴】
- 勤怠管理と在席管理が可能
- 1ヶ月分の出社履歴を出力できる
Microsoft Teamsはビジネスチャットツールですが、「IBLook for Microsoft Teams」というアドオン機能を利用することで、出退勤の打刻管理や出勤簿の自動作成、在席管理が行えます。
「在宅」「出社」「離席」といった就業ステータスは企業のニーズに合わせて最大63個まで設定でき、チームメンバーとリアルタイムで共有可能。WebブラウザやTeamsのアプリから利用でき、スマホにも対応しています。

編集部独自調査!
勤怠管理システム15製品の徹底比較表
テレワークで勤怠管理システムを導入するメリット・デメリット
勤怠管理システムは、テレワークにおける労務管理を効率化してくれる有効なソリューションですが、もちろんデメリットも存在します。
ここでは、テレワークで労務管理システムを導入するメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
労働時間の適切な管理がテレワークの大きな課題
テレワークを実施するにあたって企業はさまざまな壁に直面していますが、従業員の勤怠管理も多くの企業を悩ませる問題です。
日本労働組合総連合会が2020年に実施した調査によれば、回答者1000人にテレワークを継続するうえで課題だと思うことを尋ねたところ、労務管理関連の回答の中では「適切な労働時間の管理」が最多という結果でした。
この課題の解決に効果的な方法として勤怠管理システムが注目されているのです。
【メリット①】勤務状況を正確に管理できる
勤怠管理システムを利用すれば、テレワークでも従業員の勤務状況をリアルタイムで正確に把握し、適切に管理できます。
Excelや紙の勤務表を採用している企業では、月末にまとめて記入する従業員も多く、残業時間を実際よりも多くするなど虚偽申請の可能性もあり、勤務状況を正しく把握するうえでの課題がありました。テレワークになると、さらに従業員の働いている様子が見えにくくなりますし、勤務表の提出・収集などの問題も上乗せされます。
勤怠管理システムを活用し、始業・終業のタイミングで打刻してもらえば従業員の勤怠状況を毎日リアルタイムで確認できますし、GPS機能つきの製品であれば打刻場所もわかります。
パソコンの立ち上げとシャットダウン時に自動で打刻されるよう設定できる製品もあるなど、従業員に手書きや手入力で勤怠を記録してもらうよりも、はるかに正確な勤怠管理が可能です。
【メリット②】労働基準法に則った勤怠管理ができる
勤怠管理システムを使えば、労働基準法に則った勤怠管理がしやすくなります。
残業が多かったり有給取得数が足りなかったりすると自動でアラートが届くため、早期に改善が図れるので労働基準法への抵触を未然に防止することが可能です。
また、法改正があればシステムが自動でアップデートされるため、自社でシステム内容をいちいち変更する必要がなく、対応漏れの心配もありません。
【メリット③】勤怠管理業務を効率化できる
勤怠時間や時間外労働時間、休暇取得日数などを自動で集計できるので、タイムカードのデータを集計してExcelに手入力する方法と比べ、格段に手間と時間が省けます。
打刻ミスや入力漏れがあると本人に通知されるよう設定しておけば、差し戻しなどの工数も削減できるでしょう。
さらに、給与管理システムとAPI連携することで、勤怠情報をそのまま給与計算に反映できるので、人事・労務担当者の負担を減らせます。
【デメリット】自社独自のルールを100%再現するのは難しい
勤怠管理システムのデメリットをあげるとすれば、自社の就業ルールを100%再現するのが難しいことでしょう。
クラウド型の勤怠管理システムは多くの企業が利用できるよう汎用的に作られているため、カスタマイズ性にはどうしても限界があります。希望通りに調整できない部分については、システムの構造に合わせて就業ルールを変更するなど柔軟な対応が必要です。
エクセルやビジネスチャットでの勤怠管理は可能?
コストを考慮すると、Excelを使った勤怠管理ではダメなのかと考える人もいるかもしれません。確かにExcelは普段の業務でも使用する機会が多いため使い慣れていますし、追加費用がかからないなどのメリットがあります。
しかし、タイムカードや出勤簿のデータを一つひとつ手入力していくのは非効率です。また、時間外労働や休日出勤の時給計算も必要になるため、非常に手間がかかり、入力ミスも生じやすくなります。不正のリスクもありますし、法律に準拠した運用を行うハードルが高いなど、多くの課題があり、正確な勤怠管理が難しいのも事実です。
また、ビジネスチャットを検討される方もいるかもしれませんが、勤怠管理を効率化する目的で導入するならば、あまり得策とはいえません。出退勤の時刻をメッセージで報告することはできても集計できないため、結局データをシステムに入力し直す必要があるからです。
勤怠時間や休暇取得などを適切に管理するためには、勤怠管理システムを導入するのがベストといえるでしょう。利用料金はかかりますが、勤怠管理システムを導入することで削減できるコストはそれ以上であることがほとんどです。
まとめ
勤怠管理システムを使えば、テレワークでも従業員の勤務状況を適切に管理することが可能になり、従業員と人事労務担当者の作業負担を軽減できます。
多くの製品は労働基準法に準拠しており、長時間労働の是正や有給取得の促進など、働き方改革を進めるうえでも有効です。
この記事で解説したポイントを参考に、自社にあった製品を検討してみてください。
ニーズ別勤怠管理システムの紹介

小規模企業向けの勤怠管理システムはこちらの記事で紹介

製造業向けの勤怠管理システムはこちらの記事で紹介

運送業向けの勤怠管理システムはこちらの記事で紹介

アプリが使える勤怠管理システムはこちらの記事で紹介